阿波町コミュニティーマート協同組合

 当組合は人口1万4千人の田舎の町でショッピングセンターを運営している。 平成11年3月に高度化事業の認定を受けて開店した店舗はスーパーマーケットとホームセンターの2つの核店舗と17店舗の専門店で構成する小さなSCで地域に密着した店舗運営をおこなっている。 開店当初は予算面から汎用のSC向けポイントカードシステムを導入し、SM核を除くHC核及び専門店において運用していたが、システムがテナント管理に主眼を置いた内容であったため顧客情報は蓄積されていても大まかな分析しかできなかった。そこで新しく顧客分析用のソフトを購入することによって細かく情報分析ができる環境を整えた。 しかし、この時点では組合はこの環境を十分に活用する知識をもたず具体的な活用方法を知らない、いわゆる“宝の持ち腐れ”状態であった。 そんな時、小林先生のご指導を仰げるチャンスをいただきFSP戦略(高頻度来店策優遇策)にめぐり合うことになる。デシル分析による客層区分によって今までわからなかった顧客の売上貢献度があからさまになり、大切にしなければならない上得意顧客の存在が見えてきた。我々の店舗を支えてくれている上得意様をにがさない。これこそが厳しい競合の中で勝ち残っていくための手段であると確信し、小林先生指導のもとその導入を進めることになった。 今現在はまだ導入初歩の段階でありいろんな壁にぶつかりながら少しずつ進んでいる状態である。なお、当初顧客管理カードを導入していなかったSM核も独自のポイントカード制度を導入し顧客優遇策を行おうとしており、これからの課題はSM核のカード情報と組合カード情報を同一のテーブルにおいて分析を行いショッピングセンター全体でのFSP戦略を実施していくことである。これからも小林先生のご指導をいただきながら、高度なFSPを目指していきたい。